取り組みの紹介

「非アルコール性脂肪肝疾患患者におけるタマネギの摂取調査と医師・管理栄養士連携モデルの確立」
 札幌医科大学、農研機構 食品総合研究所と共同で、タマネギに多く含有するケルセチンを効果的に摂取する方法を解明する研究を行っています。

委託プロジェクト研究名:「農林水産資源を活用した新需要創出プロジェクト」
研究課題名:「個人に適した効果的な摂取条件等を特定する手法の開発及び摂取条件等を普及するためのモデル体制の構築(タマネギ)」

研究の概要
1.地域住民の疫学調査(健康診断と食事調査)の結果から、タマネギの機能性を考慮した栄養・食事指導を行い、モデル体制を構築(札幌医大、壮瞥町)
2.患者を対象として、ケルセチン等の機能性成分を考慮した食事摂取指導を行い、モデル体制を構築(京都府立医大)
3.タマネギ・食品中のケルセチン含量の解明とメニュー開発等(農研機構食総研)
 成果を公表し、日本栄養士会との連携等によりタマネギの効果的な摂取方法の解明・普及を目指しています。

 

京都府立医科大学での取り組み
「非アルコール性脂肪肝疾患患者におけるタマネギの摂取調査と医師・管理栄養士連携モデルの確立」

①非アルコール性脂肪肝疾患患者コホートを利用したタマネギ・ケルセチンの摂取調査
 外来通院中の非アルコール性脂肪肝疾患患者さんに食事調査を実施し、習慣的な食品摂取量を算出します。ケルセチン含有量の多いタマネギ、リンゴ等の摂取量からどれくらいケルセチンを摂取しているか計算します。
 この結果を用いて、栄養摂取状況やケルセチン摂取量と非アルコール性脂肪肝疾患の病期との関連を調べます。

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②非アルコール性脂肪肝疾患患者を対象とした医師・管理栄養士連携モデルの確立
 医師の指示のもと、管理栄養士が中心となり、非アルコール性脂肪肝疾患患者さんの食事調査を行います。得られた結果を管理栄養士から医師にフィードバックすることにより、非アルコール性脂肪肝疾患患者の食習慣上の問題点をアセスメントし、栄養指導に活用します。栄養指導の介入により、減量をはかったり、抗酸化作用が期待されるケルセチンの摂取による効果の評価をすることにより、多アプローチでの非アルコール性脂肪肝疾患のコントロールを目指します。
 非アルコール性脂肪肝患者さんが病態や栄養療法について自発的に学び実践できる媒体として、医師と管理栄養士が連携してこのサイトを作成しています。

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