診療について

京都府立医科大学附属病院
消化器内科 NASH/NAFLD外来
担当医師 角田 圭雄
 毎週火曜日の午後に脂肪肝の専門外来を行っています。かかりつけ医からの紹介状があれば予約できます。

消化器内科における 非アルコール性脂肪性肝疾患の診療について
 非アルコール性脂肪性肝疾患 (nonalcoholic fatty liver disease: NAFLD) の中には肝硬変・肝癌へ進行する危険のある非アルコール性脂肪肝炎 (nonalcoholic steatohepatitis: NASH) があり、世界中で大きな問題となっています。NASHからの肝硬変・肝癌を予防すべく、京都府立医大におけるNAFLD診療の最先端の取り組みを紹介します。

フィブロスキャン
 2011年秋に保険適用(200点)となったフィブロスキャン(下図)は肝臓の硬さ(線維化の進行度)のみならず、CAP機能により肝臓の脂肪化の定量もできます。プローブを当てるだけで、5分程度で検査でき、痛みもありません。

NASHにかかりやすい遺伝子 (PNPLA3) の測定
 厚生労働省の研究班(班長:大阪府済生会吹田病院院長 岡上武先生)より報告されたNASHにかかりやすいPNPLA3(アディポニュートリン)の遺伝子多型の測定を行い、日々の診療に生かしています。PNPLA3の測定費用は無料です。

全国の大学病院との共同研究
 全国7つの大学病院 (旭川医大、横浜市立大、大阪市立大、高知大学、広島大学、久留米大学、佐賀大学)と共同研究グループJapan Study Group- NAFLD (JSG-NAFLD) を結成し、日本人NAFLDの実態を世界に向けて情報発信しています。

最先端の薬物療法
 新薬の開発治験(FXRリガンド、第Ⅱ相)や医師主導の臨床試験を数多く行っています。

国連WFP(世界食糧計画)との共同研究
 患者さんの脂肪肝の改善の程度に応じて国連WFPのレッドカップキャンペーンに寄付を行っています(Donations for Decreased ALT (D4D) プロジェクト)。寄付金は飢餓地域の子供の給食費に充当します。地球上から肥満と飢餓の同時撲滅を目指しています。
 ©WFP/Marcus Prior

 

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